Nobu's blog トレード日記

子育て日記としてスタートしましたが、子供が大きくなってくるとネタも少なくなってきたので路線を変更。FX、為替関連の中心に書いていきます。タイトルもトレード日記に変更。

2013年07月

早期教育に興味のある方にはその第一人者として認識されているグレン・ドーマン氏ですが、日本ではグレン・ドーマン博士と紹介されることがあるようです。しかし、英語サイトを見ているとDr.とかPh.Dなどという記述は見当たらず、果たして本当に博士なんだろうかという疑問が湧くのです。

そこで色々調べてみても、確定情報がないのです。逆に言うと、書いていないということは実は博士ではないというのが真実なんだろうと思います。もし、なんらかの博士号を持っているのであればもっとアピールするでしょうから。

肩書より中身だと言う人もいるでしょう。確かにそれも一理あります。しかし、日本において氏が博士であると認識されているとすれば、それは改めるべきでしょう。少なくとも氏の名前を商売に使っている人たちには正確な情報開示を求めたいところです。

色々調べていくとグレン・ドーマン氏はphysical therapist(理学療法士) だそうです。この本にはもう少し詳しい経歴が書かれていました。興味のある方は御覧ください。
母と子のカルテ―ある小児科医の軌跡
母と子のカルテ―ある小児科医の軌跡 [単行本]

その経緯を簡単にまとめると理学療法士として脳障害の患者のリハビリに取り組んでいたが、後に人間能力開発研究所を立ち上げ独自の療法としてドーマン法を考案。さらにその手法を健常児にも適用する早期教育法を確立していった。というところでしょうか。医学会や教育会からの反発が大きいのも、亜流であるが故かもしれません。

次に氏の代表的な著書を紹介します。

赤ちゃんに読みをどう教えるか (More gentle revolution) [単行本]
赤ちゃんに算数をどう教えるか (More gentle revolution) [単行本]
赤ちゃんの運動能力をどう優秀にするか―誕生から6歳まで (More gentle revolution) [単行本]
赤ちゃんに百科事典的知識をどう教えるか―子どもの知能は限りなく [単行本]

主にはこの4冊でしょうか。知育だけでなく体の発達にも言及しているという点では総合的な育児書と言ってよいと思います。

ただ、タイトルにあるように「赤ちゃんに」というのが物議を醸すところでありまして、最近ではジャガー横田夫妻がドーマン法を取り入れてるということがTVで紹介され、赤ちゃんをうつ伏せにするなど、そのやや過激な手法が話題になりました。 

私は運動も知育も赤ちゃんの成長具合に応じて、少しだけ強い負荷を掛けることが成長に繋がるとは思うので、そういう観点からはドーマンの考えは賛同します。ただ、子供の状態を見ながらやらなければならないので、親の責任でもって慎重にやらねばならないと思うのです。特に運動面に関しては、怪我だけでなく、下手をすれば死亡事故にも繋がり兼ねないリスクがあることは承知しておくべきでしょう。

うちの娘の場合で言えば、はいはいをほどんどしないうちに立って歩き始めました。最初は本当に大丈夫か?と思って心配したのですが、立とうとするのでやらせてみたら出来ました。もしそこで危ないからと止めてしまっては成長を阻害したと思うのです。もちろん無理にさせるべきではありません。しかし、子供がやろうとしていたら、そこは静かに見守って、いつでも手を差し伸べられるよう構えておくべきなんだと思います。

こうして私が思うのは、赤ちゃんの成長は本当に個人差が大きので、ひとりひとりをよく見ていかなければならないということです。その観点から、母子手帳に書かれている成長の目安というのは私には余計な先入観を与える邪魔なものにしか思えないのです。もしそういう情報を与えるとしても、成長の幅についての情報を出すべきです。早い子はこれくらい、遅い子はこれくらいといったものです。厚労省も文科省も落ちこぼれを防ぐことに必死で伸びていこうとする子を後押しするという視点が欠けていると思います。

一方で、私はドッツカードやフラッシュカードについてはやや否定的です。全否定はしないのですが、赤ちゃんの教育に絶対に必要なものだとは思えないのです。この点に関しては次回述べたいと思います。

TV CMでお馴染みの七田式、そしてネット上で常に七田と比較される家庭保育園、さらには七田から派生したヘーグルについて見てみたと思います。

ネット上の少ない情報を整理すると、もともと七田式と家庭保育園は共同で教材開発を行なっていたものが、1996年頃に路線の違いなどから完全に別なものとなっていったようなのであります。

そしてその原点を探ると、一冊の本に行き着くのです。
早教育と天才
早教育と天才 [単行本]

大正6年(1917年)に書かれた本で、カール・ビッテ(Karl Witte)の教育について紹介した本のようです。原典は1818年にカール・ビッテの父によって書かれ、大正4年(1915年)に英訳版が出たそうです。ちなみに今はそれも簡単に入手できます。

The education of Karl Witte - or, The training of the child
The education of Karl Witte - or, The training of the child [Kindle版]

ちなみにこちらのサイトで「早教育と天才」の要約をみることができます。

しかし、七田式も家庭保育園もその名を知らしめているのは「カール・ビッテの教育」ではなく、フラッシュカードとドッツカードのドーマン法です。これはビッテの教育とは全く異なるアプローチだと思うのです。

「カール・ビッテの教育」はとても地味で、成果もなかなか見えにくいのに対し、フラッシュカードやドッツカードは個人差があるものの、目に見えて効果がわかります。例えば「フラッシュカードを使って1歳前後で字が読めるようになった」とか、「ドッツカードで2歳で算数ができるようになった」など、短期間に成果を出す人が現れたのだと思います。その結果ビジネス的に大きな成功を収めることができたのだと考えられます。

この成功をきっかけに七田式はいわゆる右脳教育へと傾倒していき、家庭保育園との方針の違いが大きくなっていき決裂していったと思われます。商業的に成功した七田式と、ニッチな支持者に支えられた家庭保育園というところでしょうか。

これだと何となく商売の七田、中身の家庭保育園と思われがちですが、私はそうも思いません。家庭保育園もカール・ビッテを全面に押し出しながらもフラッシュカードなどに頼らなけれその人気は維持できないとすればビジネス重視というのは変わらないと思うのです。もちろん、消費者側も即効性の高いカードを目当てにしているので、一概にビジネス=悪とはできないとも思うのですが、まぁ、その評価はフラッシュカードを是とするか否とするかで大きく変わるかもしれません。

フラッシュカードやドッツカードについて、私自身がどう考えるかというと、それなりにトレーニング効果はあると思います。しかし幼児教育への必要性という面では懐疑的です。このことについては別途書いてみたいと思います。

いづれにせよ、ビッテ式を本当に実践しようと思えば、まずすべきことは教材を買うことではなく、「早教育と天才」をとにかく読み込み生活の中で実践していくことではないかと思うのであります。その上で、やはり教材が必要と思えばそのときに購入すればよいのではないでしょうか。

次に七田とヘーグルについてですが、こちらの関係性は公になっており、2006年に七田チャイルドアカデミーから独立したようであります。七田時代もグループのトップスクールとして君臨し、波動読みなるものを編み出したようです。七田が追い求めた右脳教育を徹底的に極めたのがヘーグルと考えるとわかりやすいと思います。

しかしですね、ここまでいくと至極の芸という表現がピッタリだと思うのです。かつて江戸時代の武士たちが武芸を磨き剣を極めながらも、鉄砲や大砲の前に敗れ去っていったのと同様に、超人的な記憶力や速読力もコンピューターの前には脆くも崩れ去っていくと思うのです。

記憶力も速読力も全てが無駄だとは思わないのですが、大人になってからでも身に付けられる記憶術や速読術はあるので、幼少期に無理してそういうことをしないくても良いのではないかと思うのであります。

数ある幼児教育の中で知名度は今ひとつかもしれません(知る人ぞ知るといった印象)。しかし私が見た中で(といってもWeb上で)理念的に一番共感できたのがこの石井式漢字教育です。私は自分の子供を通して幼児でも漢字を覚えることが可能なことを知りましたが、石井式では40年前から幼児への漢字教育を実践されてたことを知り、改めて己の無知さを思い知らされました。

石井式の教育理念はおよそここにまとまっているのではないでしょうか。著書も幾つかあるようなので、興味のある方はそちらもご覧になってはいかがでしょうか。(ちなみに私は読んでません)

0歳から始める脳内開発―石井式漢字教育 [単行本]

エッセンスはHPで紹介されているものだと思うので、ここではその範囲で話をさせていただくこととして、私が最も共感したのが「まず読み方から教える」という点です。私も文字をおぼえるのは何歳頃?で書けなくてもいいから読めるようになるべきだと言ってきました。文字が読めることによって知識の吸収が格段に増えるからです。

また、「漢字はひらがなよりやさしい 」というのもその通りで、ひらがなだけの文章はとても読みにくいです。例えば大人が読み聞かせをするのに、ひらがなだけの絵本の場合はたまに意味がわからずつっかえてしまうことがあります。スムーズに読めなければ子供も退屈してしまうのではないでしょうか?また、大人が読みにくいということは子供も読みにくいのです。

では石井式の教室に通ったり通信教育をやるべきなのか?石井式を取り入れた幼稚園へ通わせるべきか?と言われると私は必ずしもそうは考えません。事実、私の息子はそういうものなしに漢字を覚えましたし、学び方の方法は一つではないと思うのです。教室とかへ行くとどうしても画一的な教育になってしまうので、私はその辺に抵抗を感じてしまいます。

また、石井式の真髄は「絵本の読み聞かせ」にあると思うのです。漢字混じりの絵本を読み聞かせることで、漢字を覚えるだけでなく、絵本の中身を理解することで人間的な成長も促しているのです。漢字カードなんかはあくまで補助的なものだと思います。幼児に漢字教育と聞くとフラッシュカードと誤解する人も多いかもしれませんが、石井式の本質はそこではないと思います。

もともと国語教師ということもあって読む力を重視しています。「すぐれた文章をたくさん読む」とおっしゃってるところからもそのことが伺えます。読み聞かせは教室でやるよりも家庭で親がやった方があらゆる面で良いと思うのです。

そう考えると通信教育でもいいですけど、そこで使われてる教材はバラで購入できるようです。絵本は1冊560円からととても良心的です。Amazonで絵本見たら800円とか1200円とか普通にあるんですね。絵本はもらってばかりで買ったことがなかったものですから知りませんでした。価格的にも石井式の絵本とっても良いではないですか!私も娘用に購入しようかな。

うちの息子の漢字の覚え方は特殊だったので一般化も難しく、オーソドックスには絵本なんだと思います。如何に自然に文字に興味を持たせるようにするかが大事ですね。

そして最後にひとつ、漢字は小学校からという常識の殻は破っておくべきです。年齢で区切るものではなく、知りたいと思ったときが学び時です。 

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