下馬評を覆す大躍進で評価がうなぎのぼりの五輪サッカー代表男子ですが、本当にこの活躍はうれしいし、感慨深いものがあります。なにより私がすごいと感じるのは、選手たちの落ち着いた雰囲気です。真にプロフェッショナルなんだなと思います。このまま頂点を目指して頑張ってもらいたいです。

そしてなにより、この結果は日本サッカー界が積み上げてきた成果です。Jリーグ発足以来、「ドーハの悲劇」、「マイアミの奇跡」を経て、前回の南アW杯ベスト16に入るなど、着実に成果を上げてきました。選手を見ても香川、長友、本田など世界的な選手が育ってきています。

Jリーグが目指したものはなんだったのでしょうか? ひとつはW杯での活躍。そしてもうひとつは地域に根差したサッカー文化の振興でした。どちらも成功しているといえると思います。

私が一番印象に残っているのは、Jリーグ発足当初、人気・実力ともにNO.1の読売ヴェルディとチーム名に企業名を入れるか否かでもめた件です。プロ野球的な運営を目論む読売グループと、地域主体の運営を目指すJリーグには考えに大きな隔たりがあり、また、Jリーグ川渕チェアマンの理想も決して理解されてはいませんでした。人気NO.1チームを敵に回しても自らの信念を貫く川渕チェアマンすごいな人だなーと思ったものでした。  

プロ野球的な運営、すなわち読売巨人軍を中心にした中央集権的な組織運営と、 Jリーグ的な運営、すなわち各チームおよび地域にチーム運営をゆだねる地方分権型の組織運営。プロ野球(特にセ・リーグ)の凋落を見れば中央集権的な運営には限界があることは明らかです。パ・リーグが地域重視に転換し、人気を回復させていることがさらに追い打ちをかけています。

くしくも地方分権を掲げる大阪橋下市長をポピュリストとして渡辺会長が批判しています。 私にはどうしてもJリーグ発足当時のこととダブってみえます。結局、ナベツネさんは自分が中心でないと気が済まないということでしょう。

 日本社会もJリーグを見習い、地域主権で自主性を高めていくべきではないでしょうか?

また、サッカー五輪代表はU23はいわゆる、ゆとり世代です。もしかすると、ゆとりの良い面が出ているのかもしれません。前回のエントリでも書きましたが、私はゆとり自体のめざす方向は間違っていなかったと思います。ただ、ほとんどの人はゆとり⇒怠けになってしまったことが学力低下などの弊害をもたらしてしまったのだと思います。一方、学業でゆとりが出た分、その他のことに頑張ったのが今の五輪代表選手ではないでしょうか。彼らもサッカーにおいては死にもの狂いの練習をしてきたと思います。

ゆとり教育とは、自ら努力しなければならないという、実は非常に厳しい教育方法だったのかもしれません。

最後に、日本サッカー界は常に世界を意識しているということです。W杯に出場するため、勝つために何をすべきか。国内で頑張る人、海外で頑張る人、さまざまなレベルで常に世界を意識しながら日々の努力を積み重ねているんだと思います。

日本社会も常に世界の中の日本という観点で物事をとらえていくべきだと思います。